2.ホームページの役割を再認識する

インターネットから集客して売上を上げるには、
ホームページが受け持つ役割と特性を、きちんと理解しておく必要があります。

ホームページの役割は、主に新規客を集めることです。

ですから、あなたのサイトで訴えるべき内容は、
「新規の方」を対象にしたメッセージであるべきです。

もし、サイトに載っている情報に、
既存客を対象にしたものが多かったりすると、
訪れた閲覧者は、
「ここは自分のためのページではない」と判断してしまいます。

だから、まず始めに、
「新規客に向けて言うべき内容」と「事務所の情報」などを
サイト内で、はっきり分ける意識を持つことが重要です。

HPから集客することのメリットを再確認

ネット社会になった現代、
ホームページからの集客は、依頼を増やすのに必要な手段と言えます。

HPをうまく使うと、営業に大きなメリットがありますが、
どういった点が有利なのかを、

  • なぜHPを使うべきなのか
  • どうやってHPを使えばいいか
  • どういうHPにすればいいか

の3つに分けて理解しましょう。

なぜHPを使うべきなのか

◆HPは見込み客のタイミングを問わない

ネットは、すでにインフラ化しています。
情報はネットで検索するのが当たり前の時代です。

パソコンは一人一台持っていますし、スマートフォンも普及しています。
今の現役世代が年齢を重ねていくことで、ネットユーザーは増えていくでしょう。
高齢者でもネット活用が当たり前の時代がきます。

さらに、ライフスタイルも多様化していますから、
誰もが、早朝、深夜関係なく
自分の好きな時、いつでもどこでも検索して情報を探します。

ホームページを持つことで、
時間も場所も関係なく、検索者にあなたの情報を伝えることができます。

また、ホームページは費用対効果が高いです。
デザイン会社や制作業者に頼まなくても、
作成ソフトを使えば簡単に作れます。

これ以降お伝えする、
依頼につなげるための重要な要素を抑えれば、
素人の作ったサイトでも依頼が来ます。

5年ほど前に作って、ほったらかしにしている
私の素人丸出しのサイトがありますが、
今でも問い合わせが来ます。

必要な費用は、
独自ドメインと有料サーバー代くらいですから、
費用対効果は抜群です。

正に、ホームページは、
あなたのために『24時間働いてくれる営業マン』と言えますね。

どういうHPにすればいいか

【ステップ3:反応率の高いページを作成する】で詳しく解説しますが、
「いいホームページ」とは、依頼に結びつくHPです。

つまり、
見込客がページを開いてから、あなたに問い合わせをするまでの一連の流れが
よどみなく、スムーズにいくように作られていることが理想になります。

心理学の実験で証明されていることですが、

通信販売の注文手続きの流れの中で、
迷ったり、考えなければならない事態が起こると、
かなりの割合で購入をやめてしまうことが分かっています。

購入をしようとしている人に、
余計なことを考えさせないことが売上を上げるポイントなのです。

行政書士の場合も同じです。
ページを開いた人を迷わせたり、疑問を持たれるようなページは、
問い合わせまで行きつかないと思ってください。

≪あなたの悩みはここで解決します→問い合わせはこちらです≫
スムーズに問い合わせまで誘導するページ構成を作りましょう。

お客さまを考えさせてはいけません。
迷った脳は「No」と言います。

どうやってHPを使えばいいか

はじめにお伝えしましたが、HPは基本的に新規客獲得のためのツールです。
では、具体的にどんな内容を載せれば効果があるでしょうか?

一番大事なことは、ページを開いた時、
『自分の悩みはここで解決するんだ』と明確にわかってもらうことです。

検索者は、基本的に行政書士事務所を探してはいません。
困っていることを解決してくれるところを探しています。

極端な話、結果を出してくれるのなら、
相手に資格があろうが無かろうが関係ないんです。

行政書士法違反がどうこう言ったところで、
一般人は法律に詳しくないのですから、分かることを期待する方が間違っています。
だから、法律の専門家たる行政書士という職業があるんです。

「資格はあるけど食えない」という方は、
この辺を理解していません。

自分の存在を、『求めている人に、適切な方法』で伝えることができなければ、
どうにもならないのがビジネスです。
これは、士業だろうがどんな業種だろうが変わらない真理です。

ですが、ネットではそこれがやりやすいのです。
ネットビジネスがこれだけ広まったのも、
お客様のニーズに合ったサービスを提供できることをアピールすることが
容易にできたからと言っていいでしょう。

つまり、検索者に最初に見せるページには、

  • あなたが解決してあげられること
  • スムーズに問い合わせができる連絡先

を最低限載せなくてはなりません。

※小売や販売など一般的な業種では、さらに信頼性を高める要素を載せる必要があるのですが、
行政書士は日の丸からお墨付きを頂いている有資格者ですから、
その点は、すでにクリアされています。

ただし、ライバルが多い業務だと競争が激しいため、それだけでは足りません。
その対策は、【ステップ5:差別化をする】で詳しく解説します。

【補足】

インターネットは単なる「手段」にしかすぎません。

インターネット集客で成果が出ない最大の理由。
それは、インターネットを使う事が目的になってしまっているという事です。

ネットを使う本来の目的は、「ネットを使って集客をする」ことであって、
ホームページを作ることでも、運営することでもありませんよね。

もしくは、
「インターネットを使う事で何を達成したいのかが曖昧である」、ということもあります。

これは、ステップ2:目標設定にもかかわることですが、
ただ何となくホームページを運営しているだけでは、何が問題点なのかが分かりません。

明確な数値目標を掲げることで、問題点が分かるようになります。
そうすれば、何を改善すればいいかが明らかになります。

詳しくは、次回の「3.現状分析の重要性」を参照してください。

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